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蒲焼はぎわら

2013/ 12/ 11
                 
 田舎に行くと、ときおり「はぎわら」の鰻を取り寄せて、皆で戴きました。
 父の大好物の鰻の蒲焼。

 ムッちゃんは健啖家です。
 あっというまに平らげて、ひと声「ワン!」と吠えて、もっと欲しいと催促します。
 母のうな重の半分と、私の四分の一の分量を、彼のお皿にのせたものを一気に飲み込むようにして食べ終わってしまっているのですから、おかわりはありません。

 いつもそうでした。
 彼は田舎の家に行くと、うな重を食べられることを知っているのです。
 ひと声「ワン!」といって、そのあと、おかわりをもらえないことも十分承知しているのですが、それでも彼は、いつでもおかわりを催促します。
 
 「ワン!」。その声も13年前に聞けなくなりました。
 父の声も7年前に聞けなくなりました。

 父もムッちゃんも、私たちも大好きだった「蒲焼はぎわら」の鰻が、2013年12月14日をもって食べ納めとなります。

 私たちは、幕を閉じる3日前の今日、暖簾をくぐりました。
(言わずもがなの無粋なことですが、予約して出向きました。)



 「お疲れ様でした」。




蒲焼はぎわら 入り口暖簾


はぎわら うな重②



❀初代は数年前に永眠された由、伺っています。
 父とムッちゃんは、二代目となったご主人の、「タレ」と「蒸し」、そして「焼き」の変わりようを知りません。
 (2013年12月15日 記)



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