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箱田の家

2014/ 03/ 15
                 
 ポチ 
 (仮に「ポチ」としておくことにします。)

 坂東橋のバス停留所から、箱田の家に向かう道は上り坂となっています。
 まだちょっと先に箱田の家があるのですが、そのような頃から、ポチは、私が来るのをキャッチすると、「ワンワン、ワンワン」と吠えたてるのだそうです。
 彼の吠え声で、間もなく私が来ることを、家の人達は判るんだそうです。
 「あっ、間もなくソウちゃんが来るよ!」
 しばらくたって、ソウちゃんが必ず顔を表すのだそうです。
 箱田に着くと、私はたいがいは、ポチを散歩に連れ出します。
 ソウちゃんが来ることが判ると、散歩が出来るので、嬉しくて吠えたてるのかもしれません。

 目と目が合ってから、ポチの引き綱をもって散歩に連れて行くと、彼はあちこち私を引き回していきます。
 散歩に満足すると、彼は家に私を連れて行きます。

 あるとき、箱田の家に行ったとき、ポチに声だけかけて、母屋への挨拶を優先したことがあります。30分ほどしてから、散歩に連れ出そうとしたのですが、拗ねていた彼は、私と目を合わそうとしません。一応、一緒の散歩は出来たのですが、彼はその間ずーっと、私への親愛の情を示そうとしませんでした。
 散歩が終り、犬小屋にもどしたときも、彼はソッポを向いたままでした。


  コロ
 
 もの心ついたときに箱田の家にいた犬は、「コロ」でした。

 長寿を全うしたのでしょう。彼がいなくなったので、あちこち探したら縁の下の奥の方に身を横たえていたそうです。

 箱田の家の縁先で、子供達の足元の先に、コロが横座りになって写っている写真があります。
 いつもおだやかなコロでした。
 彼が吠え立てるのを聞いたことがありません。

 箱田の家から帰るときは、木曾神社入口のバス停を使います。
 私が家の人たちに別れを告げて、門を出ると、コロはいつもお見送りをしてくれます。
 木曽神社道に出る角のところで、私がコロに、お見送りありがとう、またね。といって、背を向けて歩き出すと、彼は私の後姿をしばらくみやってから、踵を返して家に戻っていきます。
 いつもシッポをふさふさと揺らして、ゆっくり歩いて帰るのが常のコロでした。
 
 
 
 
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