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ライティング

2014/ 06/ 05
                 
 山本周五郎の小説、『赤ひげ診療譚』を原作とした、黒澤明監督作品『赤ひげ』の、映画の一コマを思いだしています。

 昨日と今日の、NHK朝ドラ『花子とアン』。
 安東もも(土屋太鳳・つちやたお)の顔に、照明があたっています。
 背景のステンドグラスからも、光が導かれています。
 女優"つちやたお"の目に、ライティングされた、その光と影に、仁木てるみが、史上最年少(当時)の16歳で、ブルーリボン賞の助演女優賞を受賞した、東宝映画『赤ひげ』の、"おとよ"を思いだしました。
 撮影は、中井朝一と斎藤孝雄、照明は、森弘充です。
 映画『赤ひげ』の前段は、原作を忠実に踏襲していますが、後段に入ると、黒澤のオリジナル脚本が、これでもか、これでもかと迫ってくる場面場面を演出していきます。
 仁木てるみが演じた"おとよ"も、原作には出てきません。

 『花子とアン』の制作統括は、加賀田透。
 原作はありません。村岡花子の孫、村岡真理の著書『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』を原案とした、中園ミホのオリジナル脚本です。

 この『花子とアン』の撮影、照明はどなたが担っているのかなと思い、番組紹介を紐解きましたが、その詳細には触れられていませんでした。
 製作統括の加賀田透、そして、撮影、照明などの現場スタッフの面々が、『花子とアン』の"安東もも"を、黒澤作品の『赤ひげ』の"おとよ"に投影していたとみるのは、穿ちすぎのようです。
 "キャッチアイ"を引き立たせていないことや、画面全体のトーンのソフトタッチ、柔かなモノトーン的な色調に包まれている構成など、独自のスタイルを醸し出しているというメッセージが伝わってきます。
 (補筆: ・『赤ひげ』は黒澤映画として、最期の黒白作品となっています。 ・"おとよの目=仁木てるみの目"の、 'キャッチアイ'が、ブルーリボン賞の助演女優賞を受賞する決め手となったと、当時巷間に言われていましたっけ。あれから、久しい年月が、いつの間にか経っています。)


 土屋太鳳。
 瞳の奥処に、どんどん羽ばたいていく魅力あふれる女優に育っていく姿が写し出されという、素敵な一コマを演出したテレビドラマでのライティングでした。



はな子とアン 安東ももの魅力
ももちゃんに「好き」と言われて、朝市は心底驚いたと思います。ドラマではももちゃんが朝市のことが大好きだというふうに描かれていますが、朝市としては好かれているという感覚がまったくなかったと思います。妹にしか見えない・・・赤ちゃんのころに、きっと鼻水を拭いてあげたりしていて、その延長線上にももちゃんは今もいる、という感じだと思います。
でも、演じているぼくとしては、太鳳ちゃんのまっすぐな瞳にときどきドキッとさせられていました。

 
 

 
 

 
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