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洋酒マメ天国 酒の立見席 15

2012/ 08/ 08
                 
洋酒マメ天国 酒の立見席-3 15

晩酌というものをしたことがありません。家でやるものですね。
どんなお酒の味がするのですか。おつまみはどんなものを目の前にあつらえるのですか。

第3章 人情を酌む (新派の酒)より
晩 酌
 「風流深川唄」は川口松太郎の作で、深川の料理屋の娘おせつと板前の恋ものがたりである。
 その後に「包丁」「包丁姉妹」などという芝居も出たが、舞台に広い調理場をかざった芝居は、これが最初のような気がする。
 板前という職人は、料理一切を宰領する、包丁という文字の語源的な意味を体した厨房の支配者で、その腕が店ののれんの盛衰に直接かかわっているのだから、重い責任がある。
 店がしまって、火を落としたあとで一日の仕事のおわった長蔵が、肩の荷をおろして、せいせいした感じで、自分のために皿に盛った料理で、一本つけて飲む場面には、板前というものの生活が、しみじみと出ていて、ぼくは好きだ。
 これがほんとうの晩酌というものだと、「風流深川唄」を見るたびに考えるのである。
 ❀p73写真.「風流深川唄」 長蔵=森雅之、おせつ=山田五十鈴.写真吉田千秋 

洋酒マメ天国第15巻     発行所サントリー株式会社
著者 戸板 康二       昭和43年1月30日発行

洋酒マメ天国酒の立見席15
❀カバー:柳原良平
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